FTSE Kaigai IndexとMSCI KOKUSAI indexの違い [投資]
スポンサード リンクSBIアセットマネジメントから、EXE-iシリーズの変更についてのレポートがありました。
臨時レポート「EXE-i(エグゼアイ)シリーズの投資対象ファンド・参考指標の変更のお知らせ」を掲載いたしました。
2015 年 2 月より、投資効率の改善を図るために本ファンド・シリーズのEXE-i新興国株式ファンド(以下、「新興国株式ファンド」といいます。)、EXE-iグローバル中小型株式ファンド(以下、「グローバル中小型株式ファンド」といいます。)の投資対象となるファンドを変更いたしました。また、EXE-i先進国株式ファンド(以下、「先進国株式ファンド」といいます。)、グローバル中小型株式ファンドについては、参考指標を下記の通り変更いたしました。
これにより、新興国株式ファンド、グローバル中小型株式ファンドの 2 ファンドに関しては、投資者の皆様が実質的に負担する運用管理費用(信託報酬)が、それぞれ 0.016%、0.140%低減し、それぞれ 0.3924%。0.3764%程度となります。
新興国株式ファンドとグローバル中小型株式ファンドでは、ファンドの中身のETFががらっと入れ替わることになります。一時的に売買コストが高くなりそうですが、信託報酬が下がるので長期的にはコスト低減に繋がるでしょう。
・・・正直なところ、新興国株式ファンドは0.016%の差なら別に従来通りでもよかったんじゃね? と思わなくもないです。中身のETFをすべて入れ替えるのにどれだけの売買コストがかかるんだろう? 後日銘柄入れ替えコストの検証もあるといいな。
それよりも気になったのは、EXE-i先進国株式ファンドの参考指標の変更です。
変更前 MSCI KOKUSAI(コクサイ)・インデックス(円換算ベース)
変更後 FTSE Kaigai(カイガイ)・インデックス(円換算ベース)
上記のように参考指標を変更することで具体的にどんな影響があるのか、レポートにはまったく書かれていません。
とりあえず両方のインデックスの国別構成比率について調べてみました。
国名 | FTSE Kaigai Index(2015/01/30) | MSCI Kokusai Index(2015/01/30) | ステートストリート月報(2014/12/30) |
---|---|---|---|
アメリカ | 61.44 | 62.97 | 60.9 |
イギリス | 8.75 | 8.72 | 8.2 |
スイス | 3.88 | 3.92 | 3.6 |
フランス | 3.82 | 4.09 | 3.8 |
ドイツ | 3.78 | 3.6 | |
カナダ | 3.67 | 4.05 | 4.1 |
オーストラリア | 3.15 | 2.9 | |
韓国 | 1.85 | ||
香港 | 1.65 | 1.2 | |
スペイン | 1.37 | 1.4 | |
スウェーデン | 1.3 | 1.2 | |
オランダ | 1.19 | 1.1 | |
イタリア | 0.96 | 0.9 | |
デンマーク | 0.66 | 0.6 | |
シンガポール | 0.65 | 0.6 | |
ベルギー(*1) | 0.55 | 0.5 | |
フィンランド | 0.38 | 0.4 | |
イスラエル | 0.29 | 0.2 | |
ノルウェー | 0.29 | 0.3 | |
アイルランド | 0.11 | 0.1 | |
オーストリア | 0.08 | 0.1 | |
ニュージーランド | 0.08 | 0.1 | |
ポルトガル | 0.07 | 0.1 | |
ギリシャ | 0.03 | ||
その他 | 16.24 |
(*1)ベルギーについて、FTSE Kaigaiでは「Belgium & Lux.」となっておりルクセンブルクも含まれているようです。
MSCIの公式ページを探してみたんですが、MSCIコクサイの構成比率は上位数カ国分の情報しか見つけられませんでした。ドイツはもっと多いのかと思ってたんですが、まとめてその他扱いになってました。
MSCIコクサイ連動のインデックスファンド、ステート・ストリート外国株式インデックス・オープンの月次運用報告書にすべての構成比率の記載がありました。現金及び株価指数先物が4.2%あり、合計しても100%にはなりません。
見比べてみると、韓国、ギリシャ、ルクセンブルクを含むことが異なります。ギリシャとルクセンブルクは大きな比率ではなく、韓国の1.85%が一番大きな違いです。
参考指標を変更するとはいうものの、投資するETFについては変更は記載されていません。
ヨーロッパ分については元々FTSEのインデックスを使ったETF(バンガード・FTSE・ヨーロッパ ETF)になっているので、ギリシャとルクセンブルクは含まれていそうです。こちらは実態にあった指標になるんでしょう。
一方、アジアパシフィック分のETF(i シェアーズ MSCI パシフィック(除く日本)ETF)には韓国は含まれていません。今後入れ替えられるんだろうか。・・・個人的には入れ替えないほうがいいな。
個人型確定拠出年金で当面はEXE-i先進国株式ファンドに投資予定です。今月末から拠出が始まるはずなんですが、先月申込書を送付後にまだ何の連絡もありません。そんなもんなのかな。
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